○注目される中国製ニトリル手袋~ジュノー合同会社が販売するニトリル手袋の特徴は?
- 数千万枚の販売実績
- 納期安定
- 価格安定
- 品質安定
世界的にニトリル手袋の供給が追いついていない状況であり、品薄状態が続いていることが報じられています。
最大の生産国であるマレーシアでは、新型コロナウイルス感染症の影響が大きく、ニトリル手袋工場においても2020年に2度のクラスターが発生していることが知られています。
新型コロナウイルス感染症の影響が続く中で、なかなか思うように生産が進まない現状があるようです。
そんな中で、安定した供給を見せているのが、ジュノー合同会社が販売する中国製ニトリル手袋です。
上記で特徴を4点挙げさせていただきましたが、すでに数千万枚の供給実績を持っていることで注目されています。
世界的な品薄状態の中で、安定した供給を見せている中国製ニトリル手袋の状況についてご紹介したいと思います。
・中国製ニトリル手袋の特徴
- 数千万枚の販売実績
- 納期安定
- 価格安定
- 品質安定
中国製ニトリル手袋は、上記でもご説明した通り、世界中で品薄状態が生じている中でも安定して供給されていることが知られています。
すでに数千万枚の販売実績を有しており、納期についても安定していることから、世界中で注目されるようになったのです。
世界のトップシェアを誇っている、マレーシアの大手企業トップ・グローブ社は年間855億枚の製造能力を持っていると言われていますが、それでも現時点で納品に600日以上が必要であると言われています。
数千万枚という実績自体はトップ・グローブ社に水をあけられていることは否めませんが、それでも安定供給ができているということが大きな評価に繋がっています。
・中国製ニトリル手袋の品質について
ニトリル手袋の良さは、ほかの使い捨て手袋よりも品質がよく、耐久性・耐油性などの強度に優れていることが知られています。
中国製のニトリル手袋も同様に、高い品質を誇っています。
耐久性などの検査においては、引き裂きや突き刺し、摩耗などへの強度はとても高いことが知られています。
耐久性の強度については、Mpaという単位で示されることになるのですが、例えば国産企業である「ミドリ安全」が販売するニトリル手袋については、
老化前強度:14Mpa以上
老化前伸び率:500%以上
老化後強度:14Mpa以上
老化後伸び率:400%以上
であると示されています。
ジュノー合同会社が販売するニトリル手袋においては、
老化前強度:14Mpa
老化前伸び率:平均460%
老化後強度:13Mpa
老化後伸び率:平均410%
と公表されています。
国産のニトリル手袋と比較しても、同等の品質であることが分かります。
もちろんのことではありますが、「食品衛生法適合品」であることは間違いありません。
厚生労働省で登録されている検査機関である「一般社団法人日本食品検査」において検査されたもので、輸入食品等試験成績証明書も取得済みとなっています。
・中国製ニトリル手袋はなぜ品薄にならないのか
- 納期安定
- 価格安定
中国製ニトリル手袋は、納期・価格ともに安定していることで注目されています。
納期が安定しているということは、品質にも問題なく、高品質を維持できていることも併せて考えると、生産ラインがうまく稼働していることを意味していることが分かります。
納期が安定するのであれば、当然ながら価格も安定させることができます。
東南アジア諸国で生産されたニトリル手袋は、供給量がかなり不足しており、高騰していますから、その違いが容易に比較することができます。
なぜ中国産ニトリル手袋が品薄にならないかというと、やはり新型コロナウイルス感染症をうまく封じ込めることができたからでしょう。
発症時期には多くの感染者を出した中国ですが、都市のロックダウンを強行して、現在は落ち着きを取り戻すことに成功しています。
そのため、中国にあるニトリル手袋工場においても、安定して稼働させることが可能なのです。
東南アジア諸国についての現状は後述しますが、現在においても深刻な状況が続いていることが知られています。
中国は、ニトリル手袋の生産国としては世界第3位のシェアを持っています。
マレーシアには水をあけられている状態ではありますが、そのシェアは確実に縮まっていると言えるでしょう。
これからも中国製のシェアは拡大していくことが予想できます。
・ジュノー合同会社とは
ジュノー合同会社とは東京都港区にある企業であり、新型コロナウイルス感染症対策の製品を主軸として、自社ブランド製品を開発している衛生メーカーです。
ニトリル手袋の販売だけではなく、「非接触式赤外線温度計」「防護服」「マスク」「ゴーグル」なども手がけていることで知られています。
○中国製ニトリル手袋はどうなる?マレーシアのシェアは?
マレーシアのニトリル手袋のシェアは世界の2/3を占めていることで知られています。第2位はタイ(18%)であり、東南アジア諸国で多くのシェアを獲得していることが分かります。
第3位は中国となっていますが、9%のシェアとなっていますので、東南アジア諸国とは大きく差が付いている現状を理解することができるでしょう。
ただし現在、ものすごい勢いで中国企業が東南アジア諸国のシェアを獲得している状況であることが知られています。
今後、中国製ニトリル手袋のシェアはさらに拡大するのでしょうか。あるいはマレーシアがシェアを維持できるのでしょうか。
・マレーシアのニトリル手袋工場で品薄状態を作ってしまった理由
マレーシアのニトリル手袋のシェアが高いのは、上記の通りですが、その中でも多くのシェアを獲得している企業がトップ・グローブ社です。
トップ・グローブ社一社だけでも世界で26%といった高いシェアを誇っており、世界最大のゴム手袋企業といっても過言ではないでしょう。
世界的にニトリル手袋の品薄状態を作り出したのは、新型コロナウイルス感染症の蔓延であると言われています。
耐久性や耐油性などに優れているニトリル手袋が、医療用分野で利用されているために、世界中でニーズが急激に高まったからです。
そのため、トップ・グローブ社においても今後のポストコロナを睨んで量産体制を作ろうと考えていました。
しかし、2020年10月と12月の2回にわたって工場内にクラスターが発生し、トップ・グローブ社だけでも5000人以上もの感染者を出してしまったのです。
5000人というと、トップ・グローブ社のマレーシアでの工場においては58%にも及ぶ割合となっているもので、この感染拡大によって約1か月間ほど操業停止となりました。
このクラスターが、需要の高いニトリル手袋をさらに品薄状態にしてしまったのです。
・マレーシアのトップ企業「トップ・グローブ社」の現状と課題
トップ・グローブ社では、現状の年間生産数約900億枚を2023年度末までには40%増の1290億枚にまで引き上げる計画を公表しました。
新型コロナウイルス感染症の蔓延による需要拡大によって、強気の姿勢を見せていることが分かります。
そのような発表の中で2度のクラスターを引き起こし、実際には思うように生産できていないことが現実です。
マレーシアでは新型コロナウイルス感染症の状況はやや落ち着いている様子を見せており、一日5000人以上の感染者を見せていた時期もありましたが、2021年3月時点においては1500人前後に推移しています。
自粛や制限などにおいても、一部の飲食店などだけになっています。
しかし、5000人以上ものクラスターを出した背景に、トップ・グローブ社の衛生状態の悪さや劣悪な労働環境が指摘されています。
同じくマレーシアのニトリル手袋を生産する大手企業のハルタレガの新型コロナウイルス感染症の陽性者35人(0.4%)と比較してもよく理解ができるでしょう。
トップ・グローブ社では現在、住み込み従業員のためのアパートを買い上げ、感染防止基準を満たしている大型寮の建設も計画しています。
しかし、アパートの買い上げだけでも15か月ほど必要になるということですから、生産量を本当に増やすことができるのか疑問視されています。
また、近隣諸国から出稼ぎ労働者が多く、アメリカからも処遇の悪さを指摘されていることもありますから、さまざまな問題を解決することが急務でしょう。
・中国製ニトリル手袋はどうなる?マレーシア企業への追い上げは?
2020年におけるニトリル手袋の国別のシェアは、マレーシアが65%、タイが18%、中国は9%であると言われています。
そのような状況をみても、マレーシアがダントツでシェアを獲得している状況であり、その他の国は大きく水をあけられていることが理解できます。
しかし、冒頭からご説明している通り、マレーシアのトップ・グローブ社ではまだまだ解決すべき問題が残っているような状態です。
その反面で、ジュノー合同会社が販売する中国製ニトリル手袋はすでに数千万枚を供給しており、納期や価格も安定していることが知られています。
この背景には、新型コロナウイルス感染症の状況が大きいことが分かります。
2021年3月現在の感染者数は、中国全土をあわせても数名程度で推移していることが知られています。
ワクチン接種についても、中国で承認されているものがすでに6000万人以上に対して接種されたという報道も伝わっています。
徹底したロックダウンを行い、独自の政策によって封じ込めに成功している状態です。
そのような中ですから、安定して生産されている様子も理解ができるのではないでしょうか。
恐らくこれからも、世界シェアを縮めてくるはずです。
○まとめ
ジュノー合同会社が販売する中国製ニトリル手袋の特徴についてご紹介しました。
中国製ニトリル手袋は、安定した生産を見せており、納品や価格も安定している状態であり、現在すでに数千万枚の供給実績を持っています。
新型コロナウイルス感染症の封じ込めが出来ている中国において、これから生産体制はさらに高まってくるのではないかという期待も持たれています。
品質も高いために、これからも世界的なニーズは高まってくることでしょう。
その状況とは反対に、世界的なシェアをほこるトップ・グローブ社では、さまざまな問題を抱えている状態です。
生産量を増やす計画を持っていますが、作業環境や従業員寮の衛生問題、処遇の改善など、山のように沸き起こる問題を解決していかねばなりません。
そのような状況ですから、ジュノー合同会社が販売する中国製ニトリル手袋はさらに注目度が高まることは間違いありません。
これからさらに、世界中で取引が増えていくのではないでしょうか。